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ダンス公演
『3.10 10万人のことば』
ダンス|鈴木一琥
音声構成|カワチキララ

後援|台東区
会場|ギャラリー・エフ 浅草

3月9日(火)
3月10日(水)
18:30〜
18:30〜

入場:2,500円
定員 各回10名/要予約

本年はポーレ・サヴィアーノ写真展『From Avove』より、
東京大空襲の体験者のポートレート写真を同時公開いたします。

感染予防対策を重視し開催します。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
*本年の公演は感染症対策のため土蔵での公演をカフェスペースにてお立ち会いいただく形になります。ご了承ください。

≪Youtube録画配信≫ 3月10日 20:00から公開予定
『 3.10 10万人のことば 』Youtube録画配信
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01798411hw0h4.html

本当に守りたかったものは
何なのか

一人でもいい
その声が聞こえるように
消えゆく命は
それを生きる力に変えてきた
心に宿るのか

人間による人間の為のあらゆる正義感と
その行く末を見つめ続けてきたこの蔵で問い続ける

遠く足音が響く
静かに聞こえてくる声

いまだにたどり着くことができない

後ろ髪を引かれるように引き裂かれてゆく記憶は
現在進行形の未来

出会うためのあらゆる方法は無力だったかもしれず

それでも耳を傾け続ける

かすかな
未来への伝言を
響きうけるために

1945 年3月10日未明
アメリカ軍による空襲が東京下町を中心に降り注ぎ、
まちは炎上、壊滅した。
一晩で10 万人におよぶとされる死者の多くは老人、女性、子供たち。
戦闘員とはおよそかけ離れた人々だった。

『3.10 10万人のことば』は2005年の初演以来、
大空襲の体験者にインタビューを重ねながら、
作品の意味を再考し、毎年上演を続けてきました。

2021年3月10 日。
空襲を生き延びた土蔵、浅草ギャラリーエフにて
東京大空襲から76年目の夜が訪れます。

text by:鈴木一琥


【作品概要】
1945年3月10日、東京大空襲。
75年前の「あの日」に失われた「ことば」をサウンドコラージュとダンスによって作品化する取り組みは、ダンサー・鈴木一琥(すずきいっこ)とアーティスト・カワチキララによるものです。
インタビューを重ね、カワチが編集した生存者の証言は、戦時下における人々のささやかにあたたかい日常と、そのすべてを焼き尽くした恐怖の夜を描き出します。
鈴木の肉体が纏うものは、その夜永遠に失われた「ことば」、そして75年の苦しみを生き抜いて来た人々の現在の「ことば」です。
会場となるのは江戸末期の浅草に建てられた土蔵を再生したアートスペース、ギャラリー・エフ。厚さ30cmの土壁が猛火から建物を守り、焦土にぽつんと立つ姿は空襲の記録写真にも残されています。
時と空間、そして表現の力によって現在に引き寄せられる「3月10日」を追体験する45分間です。

過去13年間のチラシ >>

 


ビデオ作成:Adrian Francis | Editor 撮影:Brett Ludeman | Camera 音声:Giles Khan | Location sound 


ビデオ編集:加藤淳一

 

企画制作/主催:鈴木一琥、カワチキララ 共催:ギャラリー・エフ 後援:台東区
照明:テトラロジックスタジオ 音響操作:加藤淳一
写真:馬杉真理子 協力:東京大空襲・戦災資料センター
証言:田口智子、藤井正昭、長瀬静子、高橋千恵子、辻博也、進藤貞子、橋本代志子、二瓶治代、亀谷敏子、葉山美佐子、小野芳子、江角恵子、新井由蔵、佐藤政子、竹内静代、藤間宏夫、鎌田十六、 清水博子、広山敦、生澤千世子(インタビュー順、敬称略)


photo:Gallery ef

鈴木一琥(ダンサー)Dance : Ikko Suzuki
1972 年、東京生まれ。立命館大学在学中の演劇活動から、卒業後はダンス表現に向かう。作品は、歴史・哲学・風土にコミットしたものが多く、多岐にわたる。これまでアジア・ヨーロッパ・オセアニア各地で公演やワークショップを行う。2011年9月東京都立第五福竜丸展示館にて「龍の声〜 Voices of Dragon」を発表。2013-14年フランスにてAnothai カンパニーとの共同制作、2016年インドネシアのMartuinus Mirotoとの共同制作発表。昨年は日本の耕作放棄地での新地ダンスプロジェクト始動。

カワチキララ(アーティスト)Sound Collage : Kirara Kawachi
1971 年、千葉生まれ。94年、米・メリーランド美術学院油絵科卒業。2003年、9.11と反戦をテーマにした「Crane Project 〜つるがおるもの〜」にて「第5回ロレアル色と科学の芸術賞」大賞を最年少で受賞。国立科学博物館で講義を行うなど、科学と美術の融合、歴史・反戦・進化などをキーワードに映像を使うインスタレーションからドローイングまで、多岐にわたるアート作品を制作している。2006 年より日本固有種であるニホンミツバチの研究を開始し、環境保護活動、執筆などにも携わっている。

ギャラリー・エフ/浅草(会場)place : Gallery ef
江戸時代末の慶応4年(1868)に建てられた浅草・雷門の土蔵を再生し、1997年にアートスペースとしてオープン。 関東大震災、東京大空襲、そして戦後の都市再開発を耐え抜いた建物を保存・活用しながら国内外のアーティストの展覧会や演奏会などを開催している。1998年、国の有形登録文化財に登録。

photo:Gallery ef

 

東京大空襲から1週間後の浅草。松屋デパートの屋上から撮影された焼け野原の風景。 隅田川に架かる手前が吾妻橋、奥が駒形橋、江戸通りをはさんで中央、円で囲んである建物がギャラリー・エフの土蔵。
『東京空襲を記録する会』より寄贈

同じ位置より2006年に撮影

過去の公演より

2020.3.10
2019.3.10
2018.3.10
2017.3.10
2016.3.10
2015.3.10
2014.3.10
2013.3.10
2012.3.10
2011.3.10
2010.3.10
2009.3.10
2008.3.10
2007.3.10
2006.3.10
2005.3.10