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3.10 10 万人のことば
ダンス|鈴木一琥 音声構成|カワチキララ
2009年 3月9日(月) |
3月10日(火) |
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19:00 |
追加公演
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21:30 |
16:00 |
19:00 |
photo | ダイトウノウケン、Tomo.Yun(背景)
1945年3月10日未明。
東京を襲った空襲によって、下町地区は炎上、壊滅した。
10万人以上と言われる一晩の空襲での死者の多くは老人、女性、こども。
戦闘員とはおよそかけはなれた人々だった。
その後、東京の空から降るものは雨だけになった。
しかし、世界のあちこちで人々の頭上に爆弾は降り続いている。
東京大空襲は、日本人が世界に発信すべき何かを、
世界の人々と共有すべき何かを、私たちに教えてくれる。
記事掲載|朝日新聞「東京川の手(31面)」2月10日付/毎日新聞「下町」2月24日付/
東京新聞「したまち」3月4日付/JAPAN TIMES文化面3月6日付/読売新聞「顔」3月7日付
情報掲載|東京新聞夕刊2月19日付
インタビュー&作品紹介|NHK海外向け放送
太平洋戦争の末期、南方諸島を制圧したアメリカ軍は日本への本土攻撃を本格的に開始しました。 1945年3月10日零時8分、300機以上のB29爆撃機が東京上空に来襲。約2時間にわたる焼夷弾攻撃によって、江東、墨田、台東といった下町地域は炎の海に飲み込まれました。わずか一晩で、街は焼け野原と化し、10万に及ぶ人々が死亡したのです。 『3.10 10万人のことば』は、観客とともに東京大空襲の一夜を追体験するダンスパフォーマンスです。大空襲を奇跡的に生き延びた土蔵。闇のなかに満ちてゆく被災者たちのことば。そして、生と死が交錯する情景を浮かび上がらせる肉体。ダンサーの鈴木一琥とアーティストのカワチキララは、60年以上前の出来事を今ここにあるものとして捉え、現代を生きる私たちとのつながりに光を当てます。 本作品は2005年の初演以来、大空襲の体験者にインタビューを重ねながら、作品の意味を再考し、毎年上演を続けてきました。本年は公演終了後に、3月13日より始まるポーレ・サヴィアーノ写真展『From Above』のプレ展示として、東京大空襲の体験者のポートレイト写真を公開します。 2009年3月10日。東京大空襲から64年目の夜が訪れます。
企画制作/主催|鈴木一琥、カワチキララ 制作/共催|ギャラリー・エフ
どうすれば 60 数年前の出来事を、今ここにあるものとして再認識できるだろうか。私は人間の体が過去を受けつぎ今につながっていることをダンスで伝えられると信じ、願い、踊っている。東京大空襲の犠牲者たちも、今を生きる私たちもつながっている。 鈴木一琥(「日本経済新聞」 2008 年2月 28 日朝刊文化欄への寄稿より抜粋)
鈴木一琥(すずきいっこ/ダンサー) カワチキララ (アーティスト) ギャラリー・エフ
連続企画|写真展『From Above』2009年 3月13日(金)〜4月12日(日) アメリカ人写真家、ポーレ・サヴィアーノが長崎原爆の被爆者と東京大空襲の被災者を撮影したポートレイト写真の初展覧会。気鋭の写真家がレンズを通して歴史的な惨事を体験した人々の「今」と向き合った軌跡。 詳細 >> ポーレ・サヴィアーノ(写真家)
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1945年3月19日、東京大空襲から1週間後の浅草。松屋デパートの屋上から撮影された焼け野原の風景。 隅田川に架かる手前が吾妻橋、奥が駒形橋、江戸通りをはさんで中央、円で囲んである建物がギャラリー・エフの土蔵。 『東京空襲を記録する会』より寄贈 |
同じ位置より2006年に撮影
過去の公演より
2008.3.10
2007.3.10
2006.3.10
2005.3.10