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ダンス公演
『3.10 10万人のことば』
ダンス|鈴木一琥
音声構成|カワチキララ

会場|ギャラリー・エフ 浅草

3月9日(月)
3月10日(火)
19:00〜
15:00〜|19:00〜

入場:前売 3,000円 当日 3,200円(1ドリンク付)
定員 各回30名/要予約

photo:ダイトウノウケン

1945年3月10日未明
アメリカ軍による空襲が東京下町を中心に降り注ぎ、まちは炎上壊滅した。
一晩で10万人におよぶといわれる死者の多くは老人、女性、こどもたち。
戦闘員とはおよそかけ離れた人々だった。

あれから75年。
世界のどこかで誰かの頭上に降り続けている炎の雨は、
2020年の今もなお止むことがない。

永遠に失われた声と、生きることを選んだ75年の歳月は、
複雑に絡まり編みこまれるまれるようにして一片の詩を紡ぐ。
その生と死のハーモニーは、一度たりとも合わさることはない。
出会っては離れつつ、めぐり会いながら戸惑う。
生きている人間には、生き直すことがたとえ許されたとしても、
亡くなった声には、行くあてなどないかのように。
声をかければ、そこには誰もいないとしても。
真っ暗闇のなかにしか、生きる命のかけらがみつからないとしても。
それども、どこへ向かって歩き続けるのだろう。

本プロジェクト2005年から始まった。
わかっていることを伝えるためではなく、何もわからないから探す旅に出た。
それは。16年目を迎える今年も何一つ変わることはない。
10万人のうち、ひとりでもいい、そのことばを、声を、聴くことなどできるのだろうか。
かぎりなく不可能に近いその問いかけは、本作品を突き動かす一つの動力源である。

2020年の今、問いかける。
わたしたちは今どこにいるのか。
きくことから、はじめてみたい。

text by:鈴木一琥


【作品概要】
1945年3月10日、東京大空襲。
75年前の「あの日」に失われた「ことば」をサウンドコラージュとダンスによって作品化する取り組みは、ダンサー・鈴木一琥(すずきいっこ)とアーティスト・カワチキララによるものです。
インタビューを重ね、カワチが編集した生存者の証言は、戦時下における人々のささやかにあたたかい日常と、そのすべてを焼き尽くした恐怖の夜を描き出します。
密室の板の間に30名限定の観客、体が触れるほどのわずかなスペースで踊る鈴木の肉体が纏うものは、その夜永遠に失われた「ことば」、そして75年の苦しみを生き抜いて来た人々の現在の「ことば」です。
会場となるのは江戸末期の浅草に建てられた土蔵を再生したアートスペース、ギャラリー・エフ。厚さ30cmの土壁が猛火から建物を守り、焦土にぽつんと立つ姿は空襲の記録写真にも残されています。
時と空間、そして表現の力によって現在に引き寄せられる「3月10日」を追体験する45分間です。

過去12年間のチラシ >>

 


ビデオ作成:Adrian Francis | Editor 撮影:Brett Ludeman | Camera 音声:Giles Khan | Location sound 


ビデオ編集:加藤淳一

 

企画制作/主催:鈴木一琥、カワチキララ 共催:ギャラリー・エフ
照明:テトラロジックスタジオ 音響監修:矢野絢美
写真:ダイトウノウケン 協力:東京大空襲・戦災資料センター
証言:田口智子、藤井正昭、長瀬静子、高橋千恵子、辻博也、進藤貞子、橋本代志子、二瓶治代、亀谷敏子、葉山美佐子、小野芳子、江角恵子、新井由蔵、佐藤政子、竹内静代、藤間宏夫、鎌田十六、 清水博子、広山敦、生澤千世子(インタビュー順、敬称略)


photo:Gallery ef

鈴木一琥(すずきいっこ ダンサー)
1972年、東京生まれ。立命館大学在学中の演劇活動から、卒業後はダンス表現に向かう。作品は、歴史・哲学・風土にコミットしたものが多く、多岐にわたる。これまでアジア・ヨーロッパ・オセアニア各地で公演やワークショップを行う。2011年9月東京都立第五福竜丸展示館にて「龍の声〜Voices of Dragon」を発表。2013-14年フランスにてAnothaiカンパニーとの共同制作、2016年インドネシアのMartinus Mirotoとの共同制作発表。昨年はスイスの音楽家 Alex のCDアルバムへのダンス作品を提供。

カワチキララ(アーティスト)
1971年、千葉生まれ。94年、米・メリーランド美術学院油絵科卒業。2003年、9.11と反戦をテーマとした「Crane Project 〜つるがおるもの〜」にて「第5回ロレアル色と科学の芸術賞」大賞を最年少で受賞。国立科学博物館で講義を行うなど、科学と美術の融合、歴史・反戦・進化などをキーワードに映像を使うインスタレーションからドローイングまで、多岐にわたるアート作品を制作している。 2006年より日本固有種であるニホンミツバチの研究を開始し、環境保護活動、執筆などにも携わっている。

ギャラリー・エフ
江戸時代末の慶応4年(1868)に建立された浅草・雷門の土蔵を再生し、1997年にアートスペースとしてオープン。関東大震災、東京大空襲、そして都市再開発を生き延びた建物を保存・活用しながら、国内外のアーティストの展覧会や演奏会、パフォーマンスなど開催している。1998年、国の有形登録文化財に登録されました。

photo:Gallery ef

 

東京大空襲から1週間後の浅草。松屋デパートの屋上から撮影された焼け野原の風景。 隅田川に架かる手前が吾妻橋、奥が駒形橋、江戸通りをはさんで中央、円で囲んである建物がギャラリー・エフの土蔵。
『東京空襲を記録する会』より寄贈

同じ位置より2006年に撮影

過去の公演より

2019.3.10
2018.3.10
2017.3.10
2016.3.10
2015.3.10
2014.3.10
2013.3.10
2012.3.10
2011.3.10
2010.3.10
2009.3.10
2008.3.10
2007.3.10
2006.3.10
2005.3.10