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ダンス公演
『3.10 10万人のことば』
ダンス|鈴木一琥
音声構成|カワチキララ

会場|ギャラリー・エフ 浅草

3月9日(金)
3月10日(土)
19:00
15:00
予約受付中
予約受付中

入場:前売 3,000円 当日 3,200円(1ドリンク付)
定員 各回30名/要予約

photo:ダイトウノウケン

1945年3月10日未明
アメリカ軍による空襲が東京下町を中心に降り注ぎ、まちは炎上壊滅した。
一晩で10万人におよぶといわれる死者の多くは老人、女性、こどもたち。
戦闘員とはおよそかけ離れた人々だった。

あれから73年。
炎の雨は、いまも世界中で誰かの頭上に降り続けている炎の雨は、
2018年の今もなお止むことがない。


2005年以来、毎年同じ日付、同じ場所で開催されているダンス公演がある。
密室の板の間に30名限定の観客、体が触れるほどのわずかなスペースで踊るダンサー、鈴木一琥。
生きる者としての踊り手の肉体は、暗闇に鼓動を放ちまっすぐに極限へと突き進む。
肉体の限界を越え、精神で時空を越え、それでもけっしてたどり着くことのできないものへと、ただ一心に手を伸ばし、しがみつく。
それはこの世に発せられることなく失われた「ことば」である。

この世の誰一人として語ることのできない「ことば」。

その存在のリアリティを縁取る作業はアーティスト、カワチキララの手による。
二人のアーティストは、65年前のある夜に失われた「ことば」を作品化し、「場」を介して共有し、体験を可能にする。
それは、真に失われてはならない「事実」の破片を集め、現在に引き寄せるための試みであり、永遠に完成することのないコラージュである。

1945年3月10日未明。一夜にして10万人の命が奪われた東京大空襲。
その猛火を耐え抜いた江戸時代建立の土蔵で、私たちはその夜に身を置く。

カワチがインタビューを重ねて抽出した生存者の証言は、貧しく息苦しい戦時下における人々のささやかにあたたかい日常を描き出す。
誰もが無邪気な下町の子どもだった。
明日もいっしょに遊べると思っていた。
鈴木一琥が肉体に纏うものは、生と死の境界線までをも焼き尽くした炎によって永遠に失われた「ことば」。

そして、65年の苦しみを生き抜いて来た人々の現在の「ことば」である。

3月10日、浅草。私たちはここで、世界の認識を更新する。
今この瞬間にも人々の頭上に降り続ける爆弾の雨。この作品は、世界と、その未来へと向けた創造である。

ギャラリー・エフ ディレクター Izumi
(2010年公演チラシより抜粋)

 

photo |ダイトウノウケン

【作品概要】
1945年3月10日、東京大空襲。
73年前の「あの日」に失われた「ことば」をサウンドコラージュとダンスによって作品化する取り組みは、ダンサー・鈴木一琥(すずきいっこ)とアーティスト・カワチキララによるものです。
インタビューを重ね、カワチが編集した生存者の証言は、戦時下における人々のささやかにあたたかい日常と、そのすべてを焼き尽くした恐怖の夜を描き出します。
密室の板の間に30名限定の観客、体が触れるほどのわずかなスペースで踊る鈴木の肉体が纏うものは、その夜永遠に失われた「ことば」、そして73年の苦しみを生き抜いて来た人々の現在の「ことば」です。
会場となるのは江戸末期の浅草に建てられた土蔵を再生したアートスペース、ギャラリー・エフ。厚さ30cmの土壁が猛火から建物を守り、焦土にぽつんと立つ姿は空襲の記録写真にも残されています。
時と空間、そして表現の力によって現在に引き寄せられる「3月10日」を追体験する45分間です。

過去12年間のチラシ >>

3月11日より始まるポーレ・サヴィアーノ写真展『FROM ABOVE 』のプレ展示として、東京大空襲の体験者のポートレイト写真を公開します。終演後にご覧いただけます。

 


ビデオ作成:Adrian Francis | Editor 撮影:Brett Ludeman | Camera 音声:Giles Khan | Location sound 


ビデオ編集:加藤淳一

 

企画制作/主催:鈴木一琥、カワチキララ 共催:ギャラリー・エフ
照明:テトラロジックスタジオ 音響監修:加藤淳一
写真:ダイトウノウケン 協力:東京大空襲・戦災資料センター
証言:田口智子、藤井正昭、長瀬静子、高橋千恵子、辻博也、進藤貞子、橋本代志子、二瓶治代、亀谷敏子、葉山美佐子、小野芳子、江角恵子、新井由蔵、佐藤政子、竹内静代、藤間宏夫、鎌田十六(インタビュー順、敬称略)


photo:Gallery ef

公開稽古を行います。「場」を呼吸しながら3月10日当夜へと向かって形作られてゆく公演を、出演者、スタッフとともに体験してみてください。

公開稽古3月4日(日)14:00〜16:00[見学無料]

稽古の進行が優先されます。休んでいる時もあるかもしれませんが、お気軽に覗いてみてください。
見学スペースはギャラリー内のみです。混雑時は譲り合って見学してください。
カフェは通常営業しておりますのでご着席の際はご注文をお願いいたします。

 

鈴木一琥(すずきいっこ ダンサー)
1972年、東京生まれ。立命館大学在学中の演劇活動から、卒業後はダンス表現に向かう。日本の伝統芸能・神楽を学び、舞踊の根源を探求している。これまでに伝統・現代を問わずアジア・ヨーロッパ・オセアニア各地で公演やワークショップを行う。2011年9月東京都立第五福竜丸展示館にて「龍の声〜Voices of Dragon」を発表。2013〜14年フランスにてAnothaiカンパニーとの共同制作、2016年インドネシアのMartinus Mirotoとの共同制作発表。

カワチキララ(アーティスト)
1971年、千葉生まれ。94年、米・メリーランド美術学院油絵科卒業。2003年、9.11と反戦をテーマとした「Crane Project 〜つるがおるもの〜」にて「第5回ロレアル色と科学の芸術賞」大賞を最年少で受賞。国立科学博物館で講義を行うなど、科学と美術の融合、歴史・反戦・進化などをキーワードに映像を使うインスタレーションからドローイングまで、多岐にわたるアート作品を制作している。 2006年より日本固有種であるニホンミツバチの研究を開始し、環境保護活動、執筆などにも携わっている。

ギャラリー・エフ
江戸時代末の慶応4年(1868)に建立された浅草・雷門の土蔵を再生し、1997年にアートスペースとしてオープン。関東大震災、東京大空襲、そして都市再開発を生き延びた建物を保存・活用しながら、国内外のアーティストの展覧会や演奏会、パフォーマンスなど開催している。1998年、国の有形登録文化財に登録されました。

photo:Gallery ef

 

東京大空襲から1週間後の浅草。松屋デパートの屋上から撮影された焼け野原の風景。 隅田川に架かる手前が吾妻橋、奥が駒形橋、江戸通りをはさんで中央、円で囲んである建物がギャラリー・エフの土蔵。
『東京空襲を記録する会』より寄贈

同じ位置より2006年に撮影

過去の公演より

2017.3.10
2016.3.10
2015.3.10
2014.3.10
2013.3.10
2012.3.10
2011.3.10
2010.3.10
2009.3.10
2008.3.10
2007.3.10
2006.3.10
2005.3.10