1.10:00 - 2.5 後援□オーストリア大使館/文化フォーラム
「ところでエロスってなに?」
「エロスは、創造のベッドへと私を誘う、数少ない友人」それが張少俊の口癖。 「初めて土に触れたときの、エロティックな感覚。あの衝撃的感覚が私を陶芸の虜にした」 お互いの作品に官能の美を認める二人の作家が、自身のエロティシズムを抽出し作品を創作、「交感」する。
展示風景 上)1階 下)2階
【コラボレート作品出展】 オーストリアきっての鬼才フォトグラファーが
トーマス・ボーレとコラボレート。 ボーレの内面に潜むエロスをさらけ出す。 2001年 ギャラリー・エフでの個展 "9cuts"
音楽(ギャラリー1階)
【年越し&オープニング・イベント】 陰陽の茶会 笙演奏会
【新年イベント】 張少俊による書き初め(ライブ・ペインティング)
●ライブイベント● 第4章「その時歴史が動いた」
●ライブイベント● 19:00開演/追加公演21:30開演
1945年3月10日未明。東東京を襲った空襲によって、下町地区は炎上。壊滅した。 奇跡的に焼け残った建築物のひとつがここ、浅草・ギャラリーエフである。 3月6日朝日新聞朝刊社会面掲載
2006年撮影 【関連リンク】
「インタビューで分かったのは、亡くなった人と生き残った人の違いがないこと。『死ななかったのは偶然だった』と皆話す。だから聞き取った言葉は、死んだ十万人の気持ちだと感じる」------カワチキララ 「空襲で亡くなった命があって今の自分がいる関係を表現するんです。六十年前の空襲が私たちに無関係ではないことを伝えていきたい。僕にとってできることは踊ること」------鈴木一琥 昨年のパフォーマンスの直前に行われた、東京新聞(2005年3月9日)のインタビューより 1945年3月10日午前0時8分、アメリカ軍は、東京の台東、隅田、江東の地域を中心に低空飛行による爆撃を開始しました。投下された爆弾は約100万発、爆弾の総量は2000トン。「東京大空襲」と呼ばれるこの大規模な爆撃によって、東東京は焦土と化し、10万人にも及ぶ人々が死亡しました。 舞踊家、鈴木一琥とアーティストのカワチキララは数年前より、この惨事を自らの表現によって伝えるための共同プロジェクトを模索してきました。ふたりはともに1970年代前半に生まれた戦争体験のない世代です。カワチキララは空襲の体験者たちにインタビューを重ね、鈴木一琥は舞踊による表現の可能性を探ってきました。 そして、東京大空襲から60年の歳月が流れた昨年の3月10日、浅草の地で空襲を生き延びた土蔵を再生したアートスペース、ギャラリー・エフで「3.10 10万人のことば」が上演されました。カワチキララが編集した体験者たちの声のなかで、鈴木一琥が肉体表現の限りを尽くして舞うというライブパフォーマンスは、大きな反響を呼び、世代や国籍を超えた数多くの観客たちが60年前の「時」を追体験しました。 今年もまた3月10日がめぐってきます。鈴木一琥とカワチキララ、そしてギャラリー・エフは、「3.10 10万人のことば」をふたたび上演することを決定しました。「60年という節目の年だけで区切れるものではない。今の自分たちが『東京大空襲』について感じることを表現し、人々に伝えたい」という想いのもと、2006年のプロジェクトはスタート。カワチキララはさらなるインタビューによって音声を再編集し、鈴木一琥は新たなる気持で舞踊を構成します。また、震災直後に撮影された惨状の写真と現在の浅草の風景を比較する映像作品の制作など新しい企画も進行中です。 2006年3月10日、61年前の一夜を追体験する「3.10 10万人のことば」が上演されます。
●ライブイベント● パーカッション他:Samm Bennett 毎回、何が飛び出すか予測できないサム・ベネットの音とリズムの冒険。パーカッショニストでありながら、ドラムや打楽器に加えて様々な玩具やガジェットを取り出してきて、常に変容し、驚きに満ちたパフォーマンスを展開。音楽の枠を崩し、まさに「音」を「楽」しむところに戻してくれる。 サクソフォン、クラリネット、尺八から引き出される豊かな音色と奥深い倍音。ネッド・ローゼンバーグのサウンドの不思議な力は、ジャズやアバンギャルド、西洋と東洋といった領域を軽々と超えて、そのプライマルで高尚な音は私たちの耳にピュアな意味での「音楽」を届け続ける。 今回はとてもレアなコンサートを浅草のギャラリー・エフで開催します。完全アコースティック(拡声なし)のライヴで、定員30名という非常に親密な空間でこの2人のアーティストのソロとデュオ演奏を身体で感じていただくことができます。江戸時代に土蔵として建てられた美しいスペースと、音の質感と手触りを大切にする2人が織り出す絶妙な相互作用。この貴重な音と場のコラボレーションをどうぞお見逃しなく。
3.24 - 4.17
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1991年からアーティストとしての活動をスタートした山田秀寿は、オゾン・コミュニティなどで定期的に個展を開催した後、99年、イギリスに渡りました。イギリスでは、ロンドンのイーストエンドを拠点に創作活動を展開。独特なタッチで描き出す人物ポートレートに抽象的なデザインを大胆に重ね合わせていくその感性はロンドンでも高く評価され、数々の個展を開催しました。 とりわけ、ファッション業界からの注目度は高く、コシノミチコ、ラファエル・ロペス、フロストフレンチ、ヤヌークなど数多くのデザイナーやブランドからオファーを受け、イラストレーションを提供。アートやファッションなど先端の情報を発信する雑誌 "Dazed & Confused"でも注目すべきアーティストとして紹介され、ロンドンのクリエイターたちにその名を知られることとなりました。また、短編映画 "Perfect"(2003年公開)では、ヒロインのアーティストが描く作品としてイラストレーションが採用。これは "Dazed & Confused" 誌の共同創設者であり、世界的な写真家でもある監督のランキン氏から直接のオファーを受けて実現した企画です。 3月24日からスタートする展覧会 "breath" は、山田秀寿が日本への帰国後、初めて開催する新作展です。個性的なポートレート作品によってロンドンのファッション・クリエイターたちに認められた彼が、次なるテーマとして選んだのは「東京の風景」。自らの故郷でもある東京をスケッチによって描き続ける行為は、山田秀寿に新しい視点をもたらしました。
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山田秀寿(やまだ・ひでとし)プロフィール 1970年、東京に生まれる。'91年よりアーティストとしての発表活動を開始。以来、オゾン・コミュニティなどで定期的に個展を開催。1999年4月〜2003年9月、イギリス・ロンドン在住。イーストエンドを拠点に創作活動を展開する。ギャラリーだけでなく、カフェ、バー、ヘアサロンなどの空間で個展・グループ展を開催。
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主なファッション・ワークス 2001 2003
上)雑誌 "i-D" (2003年10月号)コシノミチコの Yen Jeans の広告ビジュアルを担当 |
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『breath』のために誕生した、山田秀寿とネオアジアンブランド『ROUROU』のコラボレーションTシャツを会場限定販売。
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山田秀寿の作品を中国の伝統工芸の技術によって切り紙にした作品を限定販売。手漉きで草花の色だけで染めた繊細な紙に、山田秀寿の絵のタッチが軽快に表現された、こちらもユニークなコラボレーション作品です。アクリルの額に入れると、照明によって様々な影の表情も楽しめます。 1枚 15,000円(アクリル額込み) |
作家紹介ページ1
ロンドンのアート・エージェンシー Inside Arts
作家紹介ページ2
ロンドンのウェブマガジン
東京美術通信にて展覧会の様子がレポートされました
写真家坂井公秋さんによる作家と作品紹介
情報掲載誌
イラストレーション/装苑/エスクワイア/モノマガジン/CLUB JUICE/東京新聞/毎日新聞
●ライブイベント● 第4章「その時歴史が動いた」
4.28 - 6.4 * レビューを掲載していただいてます *
ライブ・ペインティング:及川キーダ 木遣:木遣愛好会象聲會
フォトグラファーのトシ・オオタと画家の及川キーダは、2002年より、コラボレート作品シリーズ ”LE PITTORESQUE AU JAPON”を制作、発表してきました。それぞれの分野で活躍する二人のアーティストは、互いの才能を発揮しながら、タイトルが示す「絵のように美しい日本(”LE PITTORESQUE AU JAPON”)」の世界を、写真とドローイングの融合によって表現しています。 それらの作品は、桜、朝顔、菊、竹、波、茶、着物、舞踏. . . といった日本文化を象徴する伝統的なモチーフを題材にしながらも、起用するモデルやスタイリング、重ね合わせるドローイングなどで現代的な要素を織り交ぜることにより、きわめて斬新な「日本の美」の概念を提示します。コンピューターによって構成されたグラフィックは、従来のインクジェット紙だけではなく、メッシュ素材や和紙、版画紙、フィルムといった質感を重視した素材にも描画され、表現としての新しい方向性を目指した独特な世界観を創り上げていきます。 今回の展覧会で二人が選んだ会場は、江戸時代末期に建てられた土蔵を再生したアートスペース「ギャラリー・エフ」。日本の伝統的な建築技術によって生まれた重厚な空間に、華やかな”LE PITTORESQUE AU JAPON”の世界が広がります。 会期中は、初の共演となる江戸木遣とのライヴ・ペインティングが開催されるとともに、中国の伝統的な切り紙の技法を取り入れた展覧会限定の作品も販売しています(限定20枚:10,000円/額なし)。
トシ・オオタ プロフィール
情報掲載誌
●ライブイベント● 2005年12月、木津茂理はエフの音楽会月間『月夜の森4』で初のソロライブを開催しました。民謡歌手の両親のもとに生まれ、一度は外の音楽を求めたものの、自らの魂から発する唄・民謡の魅力を再認識し、この道を進むことを決意。たった一人で挑んだ初の海外公演、様々な可能性を試した多彩なコラボレーションを経て現在に至るまで。その民謡人生の折々の記憶にまつわる唄を、アルバムをめくるように思いつくままぽつぽつと語り、空間に身をゆだねて唄いました。おばあちゃんの背中で聞いた子守唄、物心ついて初めて覚えた唄、旅先で魅了された民謡。ゆらりゆらりと行き来する等身大の語りと唄が、民謡に初めて触れる観客にも深く心にしみわたり、若い世代からも「日本人の遺伝子を感じた」「日本人でよかった」という感想が多く聞かれたライブでした。 半年を経て、唄の世界を深める新たな決意とともに、木津茂理が同じ空間でソロライブ「ゆらりうたの森」を行います。都会のビルの谷間にあって時間が止まったような異空間の中で、しっくいの壁と木が放つまろやかな響きにあたたかく包まれる夜。ぬくもりのある女性の唄を中心に、さらなる民謡のルーツを掘り下げます。
6.16 - 7.17
ISSEY MIYAKE MENのテキスタイル・デザイナーとして活躍する菊池学は、常に新しい素材を追求してきました。そのプロセスのなかで、彼はまったく新しいテキスタイルの表現を可能にした「錆染(さびぞめ)」を独自開発しました。これは、金属の錆による染色技法です。 6月16日から始まる展覧会『錆着尺』において、菊池学は錆染の新しい展開をみせます。彼が今回の展覧会のために選んだテーマは「雅体」と「着物」です。絹朱子や紬といった素材に、古代中国の宮廷文字「雅体」を錆染し、着物を作るための布地である「着尺」として仕上げました。 大気によって生じる金属の酸化皮膜が人間には予想できない柄を描き出す錆染。自然の力に最終的な絵柄の決定を委ねる錆染が、古代中国の美学の極みをかたちにした雅体に新たな命を与え、着物という日本の伝統が育んだ美の世界に広がります。 東京美術通信にレビューを掲載していただいています 情報掲載誌
●ライブイベント● 第4章「その時歴史が動いた」
7.28 - 9.3 ●関連ライブイベント● 四谷怪談
8月31日(木)19:30開演
9月2日(土)19:30開演
9.14 - 24 レオナルド・ペレガッタ プロフィール 写真家、レオナルド・ペレガッタの新作『地図にない道〜Indefinite Path〜』は、ファッション・ブランド”ROUROU”(ロウロウ)との出会いによって生まれました。ROUROUは今秋からアーティストたちとのコラボレーション・プロジェクトを立ち上げることを企画。その第一弾として、日本在住のイタリア人写真家、レオナルド・ペレガッタの参加と写真集の出版が決まりました。 幻想的なタッチでヨーロッパや日本の心象風景を撮影してきたペレガッタは、このコラボレーションを新しい作品づくりの機会としてとらえています。 「ROUROUとの出会い、そしてコラボレーションは、極めて感覚的なもの。互いの感性を自由に交わしながら創作することができた。ROUROUの世界観を意識的に映像化するのではなく、もっと精神的なコラボレーションを試みた」 『地図にない道〜Indefinite Path〜』のテーマは「旅」。ペレガッタは、現在の日本を旅し、実際に存在する風景を撮影してきました。しかし、その写真に描かれた場所や時間は、「地図にない道」というタイトルが示唆するように、きわめてあいまいなものです。現実の瞬間をとらえているはずの写真には、移りゆく風景や記憶が浮かび上がります。 「これらの写真が描き出す旅は、不確かで、無意識なもの。時間の感覚も目的地も定かではない。でも、幻想的に思えるこれらの写真は僕にとってはとてもリアルなものだ。不確実に変化していく風景こそが、人の心を表していると思うから」 「どこにあるかは分からない、けれど必ずある未知のアジアの国」をテーマに独創的な服づくりを続けるROUROU。ペレガッタは誰も見たことのないその国を漂う旅人であるかのような視点で写真集『地図にない道〜Indefinite Path〜』を完成させました。
後援:イタリア文化会館 情報掲載誌
●ライブイベント● 第4章「その時歴史が動いた」
9.29 - 10.22
秦 世和 プロフィール 1971年生まれ。愛媛県出身。京都精華大学(陶芸専攻)卒業後、陶芸の修行をしているときに 錫器の魅力に惹かれ、京錫源・清課堂にて錫工芸を学ぶ。錫器特有の繊細で柔らかい、寂びた質感に興味を持ち、独自の錫器を追求しながら、造形と空間演出による個展活動を展開する。京都、石川、横浜、東京などで個展を開催。また、その器作品は京都の懐石料理店などでも使われている。
photo: Hideki Shiozawa
情報掲載誌 photo:Hideki Shiozawa
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'06 LIVE MONTH 月夜の森5
慶応四年、今から138年前の浅草に建てられた土の蔵で奏でられる音の宴。 |
2日(土)
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AKI UEDA(シタール) U-zhaan(タブラ) 旋律とリズム、このうえなくシンプルなアンサンブルによって導かれる限りなく優雅な世界。静けさの中の躍動、伝統からあふれ出る自由な創造力。 |
3日(日)
LINK: 天鼓 |
天鼓(てんくう) 世界各地の民俗楽器を自在に操りながらここち良い音を紡ぎだすユニット、天鼓。 |
7日(木) ※定員40名
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三木俊雄(サックス) 日本のジャズシーンを代表するトッププレーヤーの2人が、テナーサックスとウッド ベースで語り合うアコースティックデュオ。蔵の中で響きあうジャズの息遣いをお楽しみ下さい。 |
9日(土)
LINK: 神田陽子 |
神田陽子 「南部坂雪の別れ」ー女たちの忠臣蔵ー 元禄15年12月14日、討ち入りを決行 |
10日(日)
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ナーダ・ウパーサナー(音の瞑想) インドでも珍しいベンガルの弓楽器・エスラジの響きをタンプーラの瞑想的なバックで奏でます。北インド古典音楽のRAGA(ラーガ)をベースにして、時間を超越した宇宙からの響き「Nada Upasana(ナーダ・ウパーサナ、音の瞑想)」を体験して下さい。 |
14日(木)
薩摩琵琶 19:30
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友吉鶴心 赤穂浪士討入りの夜に開催する恒例の『花一看』別会。義士たちにまつわる講話と演奏『雪晴れ』 |
Samm Bennett サム・ベネット 毎回、何が飛び出すか予測できないサム・ベネットの音とリズムの冒険。パーカッショニストでありながら、ドラムや打楽器に加えて様々な玩具やガジェットを取り出してきて、常に変容し、驚きに満ちたパフォーマンスを展開。音楽の枠を崩し、まさに「音」を「楽」しむところに戻してくれる。 |
17日(日)
津軽三味線+民謡 18:00
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つるとかめ 日本が活力に溢れていた頃の、大らかで楽しげな民謡を、津軽三味線と太鼓の音と共にうたいます。 津軽三味線の第一人者澤田勝秋と、民謡界屈指の視野を持つ木津茂理の絶妙なコンビネーションで繰り広げる従来の民謡と一味も二味も違う民謡の世界。1999年7月14日に、サックス奏者、坂田明氏と共に行ったライブで産声を上げる。 その後、コンサート、ライブ活動等を経て、「弾きながらうたう。叩きながらうたう。」というデュオスタイルを確立していく。
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21日(木)
LINK: 雲龍 |
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雲龍 新月のつぎの日 07年4月公開予定の映画、『地球交響曲第六番』 〈虚空の音〉 篇に出演。 言葉する笛によせて 雲龍 |