ポーレ・サヴィアーノ写真展
FROM ABOVE: DRESDEN/ TOKYO

アメリカ人写真家、ポーレ・サヴィアーノがドレスデン大空襲被災者11名と東京大空襲被災者6名を撮影した肖像写真の展覧会。歴史書に登場することのない人間一人一人の感情に向き合い、戦後65年を生き抜いてきた人々の「現在」の姿を映した作品群。

20112月4日(金)〜27日(日)
12:00〜20:00(最終日は17:00まで) 火曜定休
入場無料 (各イベントを除く)

各イベント開催時間中はイベント参加者(要予約)のみ入場可能

チラシ >>

 

photo: Will Robb

photo: Will Robb

[ドレスデン会場の様子]

 


12歳からカメラを手にし、写真を通して世界を理解してきたポーレ・サヴィアーノ。ファッション、アンダーグラウンド、ミュージシャンらのポートレイトを手掛ける写真家として、華やかなスポットライトを浴びる人物たちの個性を切り取ってきた。1974年ニューヨーク生まれ。
2007年、展覧会開催のため来日したサヴィアーノは、広島・長崎の原爆資料館では被爆者から直接体験談を聞くことができると知る。子どもの頃授業で見たキノコ雲の写真は、原爆のイメージとして焼き付いていた。キノコ雲の下にいた人々、その顔は浮かんで来ない。決して歴史書に登場することのない「個人」の人生に、一人の人間として「会いたい」と思った。
以来コンタクトを続け、2008年から現在までに長崎、東京、ドレスデン(ドイツ)、広島で被災者約50名を撮影してきた。
撮影に応じる被写体たちは口々に言う。「私に残された時間は少ない。急ぎなさい」サヴィアーノは彼らに出会い、フィルムと自分自身に記憶することを最優先事項とする。
2010年5月に出会ったドレスデンの被災者たちは、「個人」として彼らを訪れたサヴィアーノを歓迎した。終戦後もベルリンの壁の東側に閉じ込められていた人々は、歴史の背景として以外に語られることはなかった。
1945年2月13日、古都ドレスデンを焼き尽くした大空襲、翌3月10日、10万人の命を奪った東京大空襲。そして惨劇は8月の広島、長崎へと続き、人々の青空を奪った。世界中の人々の頭上、その空が平安であるようにという希望が、プロジェクトのタイトルには込められている。
『FROM ABOVE』におけるサヴィアーノの写真行為は、限られた時間の緊張と、人間同士の出会いがもたらす優しい奇跡とを示す。そこに焼き付けられているのは、世界が失ってはならない「個人」の物語である。

本展覧会では、ドレスデン大空襲被災者11名と、東京大空襲被災者6名のポートレイトを展示。期間中3回の日曜日には関連イベントを開催し、最終日にはビキニデー(3月1日)を控え、水爆実験で被曝した第五福竜丸の元乗組員・大石又七氏の証言を聴く。会場は、江戸時代末期に浅草に建てられ、震災と空襲の猛火を耐えた土蔵を再生したアートスペース。
ドレスデンでも展覧会が同時開催され、日本の被災者の肖像も含めて欧米で初めて発表する。

【ドレスデンでの展覧会】
会場|Ortsamt Blasewitz
住所|Naumannstrasse 5, Dresden, Germany
会期|2月10日(木)〜28日(月)9:00-18:00
(土日祝はイベント開催時以外休館)

 

FROM ABOVE PROJECT について >>
別ウィンドウが開きます

展覧会紹介
【テレビ】
NHK首都圏ネットワーク(2月4日放送)
NHK国際放送
(2月24日放送)
【新聞】
朝日新聞(東京川の手)2月5日付
毎日新聞9面「発信箱」2月16日付
共同通信による配信:神奈川新聞/中国新聞 他
JAPAN TIMES 2月18日付
JAPAN TIMES 3月3日付

 


Margarethe Buhr[ドレスデン]

 

サヴィアーノのレンズは、私たちを見上げている。
1945年、爆撃機は上空から私たちを見下ろしていた。
数えきれないほど多くの人々が攻撃された。
今、すべての被災者一人一人が、
これらの写真によって人間の尊厳を取り戻す。

ドレスデンの被災者ノラ・ラングが展覧会に寄せた言葉(抜粋)

 


清岡美知子[東京]


 関連イベント  関連イベント
2月13日(日)
VOICES FROM ABOVE
vol.2 東京の声
東京大空襲の証言
二瓶治代さん
2月20日(日)
うちゅうばくはつがくだん
『光のカーニバル』
紙芝居
まもなく定員
 関連イベント
 東京大空襲記念日の公演
2月27日(日)
VOICES FROM ABOVE
vol.3 ビキニの声
ビキニ水爆実験の証言
大石又七さん
3月9日(水)10日(木)
ダンス
『3.10 10万人のことば』
鈴木一琥/カワチキララ

※イベントはすべて予約定員制です。開催時間中は展覧会の観覧はできませんのでご了承ください。

【展覧会・イベントデータ】

VOICES FROM ABOVE:ヒロシマの声(2010年10月2日、3日)@ギャラリー・エフ
企画制作| ギャラリー・エフ
 体験談| 山下久代さん(広島被爆者)
  演奏|シマカワコウヂ(COSMIC SOUL

イベント詳細 >>

SOUND FROM ABOVE(2010年7月3日)@旧香港上海銀行長崎支店記念館
  出演| おおたか静流 会田桃子 /シマカワコウヂ
  協力|株式会社コミュニティメディア

出演者詳細 >>

FROM ABOVE in 長崎(2010年6月29日〜7月19日)@ナガサキピースミュージアム
企画制作|シマカワコウヂ
  制作|ギャラリー・エフ
  協力| ナガサキピースミュージアム / 株式会社コミュニティメディア
  後援|財団法人長崎平和推進協会
  協賛| FROM ABOVE 個人協賛者 ( 2009 年展覧会会場での呼び掛けによる)
公式記録|株式会社コミュニティメディア

展覧会詳細 >>

展覧会レポート >>

FROM ABOVE(2009年3月12日〜4月12日)@ギャラリー・エフ
企画制作| ギャラリー・エフ
  後援| 東京大空襲・戦災資料センター/ 財団法人長崎平和推進協会
同時開催|ダンス公演『 3.10 10 万人のことば 』鈴木一琥/カワチキララ

展覧会詳細 >>

1945年3月19日、東京大空襲から1週間後の浅草。
松屋デパートの屋上から撮影された焼け野原の風景。
隅田川に架かる手前が吾妻橋、奥が駒形橋、江戸通りをはさんで中央、
円で囲んである建物がギャラリー・エフの土蔵。

『東京空襲を記録する会』より寄贈

↓ 2006年、同じ場所から撮影