浅草界隈を舞台に、空襲体験を題材にしたファンタジー。
会場は、浅草で東京大空襲の猛火に耐えた江戸時代の土蔵を再生したアートスペースです。東京大空襲とドレスデン(ドイツ)大空襲の被災者の肖像を写したポーレ・サヴィアーノ写真展『FROM ABOVE: DRESDEN/ TOKYO』の中での上演です。
「うちゅうばくはつがくだんは、
昔なつかしい紙芝居という舞台装置を用いて、
立体的な音像とともに現代の物語を
娯楽表現として探求しています。」
うちゅうばくはつがくだんメンバー
[あらすじ]
物語の舞台は浅草。退屈な毎日を送っていた登校拒否児の美幸が、不思議な中年の奇術師に出会い、幻想的な奇術をみせられる。首をかしげる美幸に、中年の奇術師が残していったのは、謎のかけられた一枚の地図だった。そこには、× が三つつけられていて、「川の精」「木の精」「土の精」と漢字が書かれていた。この三カ所を退屈しのぎに、探偵気分で、猫の銀次とのお散歩がてらにまわることにした美幸。その地図めぐりを通じて、美幸は恐ろしい世界を体験することになる。美幸の身には、想像を絶することが起こり、ついに奇術師の地図の謎が解き明かされる。その謎とは、日本人すべてが忘れてしまっている、歴史上の出来事だったのだ。
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[関連イベント]
ポーレ・サヴィアーノ写真展『FROM ABOVE: DRESDEN/TOKYO』>>
2月13日(日)14:00 VOICES FROM ABOVE vol.2 東京の声 >>
2月27日(日)18:00 VOICES FROM ABOVE vol.2 ビキニの声 >>
FROM ABOVE PROJECT
アメリカ人写真家ポーレ・サヴィアーノを中心とする写真プロジェクト。歴史的惨事の体験者たちが「あの日」から「現在」を生きる姿を記録する。2008年から2010年までに長崎被爆者、東京大空襲被災者、ドレスデン大空襲被災者、広島被爆者ら約50名を撮影、東京と長崎で展覧会開催。2011年、ドレスデンと浅草同時開催での展覧会と写真集出版予定。
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