20112月13日(日)14:00
満員御礼

VOICES FROM ABOVE vol.2:東京の声

東京大空襲の証言|二瓶治代さん
演奏|シマカワコウヂ

参加|1,500円(1ドリンク付)
定員|25名/要予約

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2010年7月、ポーレ・サヴィアーノ写真展『FROM ABOVE in 長崎』に際して初めて長崎を訪れ、
被爆者の恒成正敏氏と面会を果たした二瓶さん @長崎平和推進協会

 

アメリカ人写真家ポーレ・サヴィアーノを中心に進行しているプロジェクト『FROM ABOVE』。歴史的惨事の体験者たちが「あの日」から「現在」を生きる姿を記録する写真プロジェクトです。2008年から現在までに長崎被爆者、東京大空襲被災者、ドレスデン大空襲被災者、広島被爆者ら約50名を撮影してきました。その中で出会った、東京大空襲の被災者、二瓶治代さんにお話しをしていただきます。

1945年3月10日、一晩で10万人の命を奪った焼夷弾による無差別爆撃。戦後65年が過ぎて被災者の高齢化が進むなか、世界から失われてはならない体験談と平和への想いを直接継承する機会は、今しかありません。
世界に声を届けるため、各地で証言活動を行っている二瓶さんに、多くの方に出会っていただきたいと思います。ぜひご参加ください。

会場は、浅草で東京大空襲の猛火に耐えた江戸時代の土蔵を再生したアートスペースですポーレ・サヴィアーノ写真展『FROM ABOVE: DRESDEN/ TOKYO』の中で、ドレスデン空襲記念日(2月13日)を憶えての開催です。

 

FROM ABOVE PROJECTについて >>

VOICES FROM ABOVE vol.1 ヒロシマの声 >>
VOICES FROM ABOVE vol.3 ビキニの声 >>
紙芝居『光のカーニバル』>>

 


 

65年が経ち、現在の若い人たちがあの時の私たちに想いを向けてくれる。
そのことがうれしくて、辛い気持ちはすべて吹き飛んでしまう。
つながっているんだなという気がする。

−−−−− 二瓶治代

 

 

二瓶治代 にへいはるよ

昭和11年(1936)6月21日、城東区(現・江東区)亀戸一丁目で生まれる。
昭和19年、亀戸第一国民学校に入学。両親と兄、妹の5人家族。父は香辛料の仲卸業を自宅で営んでいた。
自宅は千葉街道(現・京葉道路)に面しており、大空襲が始まると家族とともに街道を横切る小名木川線の土手山へと逃げる。炎の勢いが強くなり、家族とはぐれ、千葉街道と明治通りの交差点へとさまよい出たところを父親に見つけられる。その後、路上では炎からの逃げ場を失った人々が折り重なり、一番下にいた彼女と父親は生きのびる。
近所の国民学校に通う6年生たちは、3月に予定されていた卒業式に出席するために帰京していた。9日の夕方は久しぶりに再会した子どもたちが一緒になって戦争ごっこで遊んでいた。一番仲のよかった友達も大空襲で死亡。家族ぐるみで付き合っていたこの友達の家族は、9人のうち6人が死亡。当時、8歳。

2003年より東京大空襲・資料センターで空襲の体験を語るボランティアとしての活動を続けている。現在、東京都国立市に在住。74歳。

 


 

私たちは彼らと直接会って話ができる最後の世代。世界にとって大切な存在である彼らに、多くの人が出会ってほしい。残された時間は少ない。

−−−−− ポーレ・サヴィアーノ

FROM ABOVE PROJECT
アメリカ人写真家ポーレ・サヴィアーノを中心とする写真プロジェクト。歴史的惨事の体験者たちが「あの日」から「現在」を生きる姿を記録する。2008年から2010年までに長崎被爆者、東京大空襲被災者、ドレスデン大空襲被災者、広島被爆者ら約50名を撮影、東京と長崎で展覧会開催。2011年、ドレスデンと浅草同時開催での展覧会と写真集出版予定。