20112月27日(日)18:00

VOICES FROM ABOVE vol.3:ビキニの声

ビキニ環礁水爆実験の証言|大石又七さん
演奏|シマカワコウヂ

参加|1,500円(1ドリンク付)
定員|25名/要予約

満席となりましたので受付を終了いたしました

 

アメリカ人写真家ポーレ・サヴィアーノを中心に進行しているプロジェクト『FROM ABOVE』。歴史的惨事の体験者たちが「あの日」から「現在」を生きる姿を記録する写真プロジェクトです。2008年から現在までに長崎被爆者、東京大空襲被災者、ドレスデン大空襲被災者、広島被爆者ら約50名を撮影してきました。
その中で出会った、ビキニ環礁水爆実験の被曝者で、元・第五福竜丸乗組員の大石又七さんにお話しをしていただきます。
後遺症に苦しみながらも被曝者として認められず、差別や偏見と闘いながら目に見えない放射能の恐怖を身を以て世界に伝えてきた大石さん。今、その声を聴いてください。

会場は、浅草で東京大空襲の猛火に耐えた江戸時代の土蔵を再生したアートスペースです。ポーレ・サヴィアーノ写真展『FROM ABOVE: DRESDEN/ TOKYO』の中で、ビキニデー(3月1日)を間近に控えての開催です。

協力|都立第五福竜丸展示館

 

FROM ABOVE PROJECTについて >>

VOICES FROM ABOVE vol.1 ヒロシマの声 >>
VOICES FROM ABOVE vol.2 東京の声 >>
紙芝居『光のカーニバル』>>


 

大石又七 おおいしまたしち

1934年静岡県生まれ。元・第五福竜丸乗組員。1954年ビキニ環礁におけるアメリカの水爆実験で被曝。航海二日目で20歳になったばかりだった。様々な後遺症に苦しみ、30年間の沈黙の後、核廃絶を訴えるため証言を始める。

 


 

【ビキニ環礁水爆実験と第五福竜丸について】
1954年3月1日、アメリカによる世界で最初の水爆実験に使われた爆弾は、広島原爆の千倍の威力を持っていました。木造漁船第五福竜丸は、戦後の食糧難で静岡焼津港から遠洋漁業に出てマーシャル諸島近海にいました。
夕焼けが空に焼き付いたかのような強烈な光、7分ほど経って届いた恐ろしい地鳴り。何が起こっているのか全くわからなかった乗組員23名は、死の灰が降り積もる甲板で5時間もの間はえ縄の撤収作業をしていました。
2週間かかって帰港するまでの間に、乗組員全員に被曝の症状が現れました。無線長・久保山愛吉さんの死、汚染マグロや汚染雨水のパニックから、反核運動の大きなきっかけとなった福竜丸ですが、広島と長崎の声が立ち上がるのと入れ替わるように被曝の事実と被曝者の存在は世界から抹消され、船体も夢の島のゴミの中に打ち捨てられていました。現在は夢の島公園で船体が永久保存され、展示館ではその被害の実態が展示されています。

都立第五福竜丸展示館  >>


館内で大石さんを撮影するポーレ・サヴィアーノ(2010年11月)

 

世界の核実験を知るおすすめのサイト
"1945-1998" by Isao Hashimoto 橋本 公 >>

 


 

私たちは彼らと直接会って話ができる最後の世代。世界にとって大切な存在である彼らに、多くの人が出会ってほしい。残された時間は少ない。

−−−−− ポーレ・サヴィアーノ

FROM ABOVE PROJECT
アメリカ人写真家ポーレ・サヴィアーノを中心とする写真プロジェクト。歴史的惨事の体験者たちが「あの日」から「現在」を生きる姿を記録する。2008年から2010年までに長崎被爆者、東京大空襲被災者、ドレスデン大空襲被災者、広島被爆者ら約50名を撮影、東京と長崎で展覧会開催。2011年、ドレスデンと浅草同時開催での展覧会と写真集出版予定。