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10月31日(金)〜11月30日(日)
姉川たく vol.2
you重力ベイビー「ボくぷまれたよ」

12:00-21:00(最終日は19:00まで)火曜休廊 入場無料

オープニング・レセプション10月30日(木)19:00-21:00
コラボレーション・パフォーマンスCherry Typhoon(バーレスクダンサー) >>

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インタビュー記事掲載 mono magazine(No.592)P.152 >>
情報掲載:装苑|朝日新聞マリオン
ミニレビュー掲載:Web Designing|日本繊維新聞


Photo : Natsu Tanimoto
(C) 2008 PHIL co.,ltd.All Rights Reserved.

 

 空間デザインやイラストレーション、デジタルコンテンツなど多方面で活躍するクリエイター・姉川たくは、自身のイメージをより鋭く表現する手段として、糸をテーマとしたアート作品を制作、発表してきました。
 姉川たくは、糸の持つ魅力と意味を思考するなかで、シルクスクリーンやドローイングでキャンバスにグラフィックを描き、直感的に糸を縫い付けていく表現スタイルを確立。そのオリジナリティは熱烈な支持者を得て、ニューヨークでの個展開催やオーストリアでのグループ展参加という国際的な評価を得るまでとなりました。
  2008年秋、姉川たくが作品発表の場として選んだのは、江戸時代末に建てられた土蔵を再生したアートスペース、ギャラリー・エフです。東京・浅草で震災や空襲を耐え、140年にわたり存在してきた土蔵に、姉川たくは重力と闇を感じたといいます。
「蔵には特有の重力がある。漆黒の闇はブラックホールのように色々なものを吸い込んでいく。恐怖感を覚えながらも、強く魅かれる自分がいる。暗い異空間に糸を放ってみたい。宇宙に糸を投げるような感覚で」
 こう語る姉川たくは、この土蔵での作品発表として、自身でも初となる二部構成の展覧会を企画しました。
 第1部『 you 重力未訂正衛星「ねけだせれない」』(9月26日〜10月13日開催)では、あえてキャンバスという手法を排除し、糸を幾重にも巻いた立体作品のみで展示を構成しました。登場したのは姉川たくのイメージの世界に棲息するキャラクターたち。彼らは、キャンバスという平面から解放され、土蔵という三次元空間に自らの住処を築いていきました。土蔵の闇にブラックホールを感じた姉川たくは、異質な重量の向こうにある「衛星」に辿り着き、その生態を描写するかのように、インスタレーションを創り出したのです。
 10月31日から始まる第2部『 you 重力ベイビー「ボくぷまれたよ」 』では、1部で登場した立体作品をキャンバスなどの平面に再構成していきます。また、インスタレーションで展開された「巻く」「おく」「たらす」といった糸の表現に加えて、真骨頂である「刺繍」も取り入れていきます。闇の彼方にある衛星で誕生したキャラクターたちが、キャンバスへと還り、姉川たくの縫う糸によって新たな物語を紡ぎ始めます。


Photo : Natsu Tanimoto 
(C) 2008 PHIL co.,ltd.All Rights Reserved.

企画|phil co.,ltd
協力|NANZUKA UNDERGROUND

vol.1 you重力未訂正衛星「ねけだせれない」9/26(金)〜10/13(月・祝)
vol.1の展示は終了いたしました  展示風景を含む詳細はこちら >>

ex-chamer museum レビュー(第2部) >>

vol.1作品

Photo : Natsu Tanimoto 
(C) 2008 PHIL co.,ltd.
All Rights Reserved.

展示風景

Photo : Natsu Tanimoto 
(C) 2008 PHIL co.,ltd. All Rights Reserved.

Photo : Natsu Tanimoto 
(C) 2008 PHIL co.,ltd. All Rights Reserved.

姉川たく プロフィール

1970年、神戸に生まれる。大学時代は、テキスタイルデザインを学びつつ、身体表現に没頭し、自らパフォーマンスグループを結成する。大学卒業後、インテリアデザインの会社に就職。商業施設の空間デザインを手がけつつ、自らデジタルコンテンツの部署を立ち上げる。その時期に制作したコンテンツは、「ソニー・デジタル・エンターテインメント・プログラム 96 DEP BEST AWARD 」を受賞するなど高い評価を得る。 2001 年、活動拠点を東京に移し、デザイン会社を設立する。テレビ番組のアートディレクションなどを担当しながら、アーティストとしての活動も開始。 2005 年、糸を使った表現活動として初めての展覧会『CORE COMPETENCE』(Gallery Speak For /東京・代官山)を開催。 2006 年の展覧会『Hidden Curriculum 』は、東京、札幌、ニューヨーク、大阪を巡回した。 2007年には、日中の現代アーティストを紹介する展覧会『Yi Dong』(リヒテンシュタイン美術館/オーストリア)に参加。また、 AndA Homme や THE NORTH FACE など、ファッションブランドなどのコラボレーションにも積極的。 2008 年は、糸を使った新作によって大阪のヘアサロン『GRANADA 』の店内装飾を行った。

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