9月26日(金)〜10月13日(月/祝)
姉川たく
you重力未訂正衛星「ねけだせれない」
12:00-21:00(最終日は19:00まで)火曜休廊 入場無料
オープニング・レセプション|9月25日(木)19:00-21:00
「繊研仕事ラボ」姉川たくインタビュー >>
空中に糸が浮かんでいる。
まるでへその緒のように、たゆらかに。
小さな糸は小さな意志を持ち、餅のような柔軟さで
自らを引き延ばし。分割し、複製し、新しい世界を作ろうとする。
空中の糸は、その小さな可能性を示し
進化の逆流をたどる。
ぼくとあなたにのしかかる重力。
あらゆる重力を超えて、
間違った言葉で、誤った未来を作る。
肯定して、忘れる。
否定して、思い出す。
-- Taku Anekawa --
姉川たくは、「糸」をテーマに表現活動を展開しているアーティストである。キャンバスにドローイングやシルクスクリーンでグラフィックを描き、糸を縫い付けていく。その縫い方は、糸によって丁寧に彩色をしていく一般的な刺繍とは違い、あくまで直感的である。絡まり合う糸たち。キャンバスの外へ広がる糸たち。心の奥底に湧き上がる衝動を、糸を縫い付けることで表現しながらも、姉川が自身の作品づくりで目指しているのは、糸そのものの存在を問いかけていくことだという。 企画|phil co.,ltd vol.2 2008年10月31日(金)〜11月30日(日)
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Photo : Natsu Tanimoto
(C) 2008 PHIL co.,ltd. All Rights Reserved.
姉川たく プロフィール 1970 年、神戸に生まれる。大学時代は、テキスタイルデザインを学びつつ、身体表現に没頭し、自らパフォーマンスグループを結成する。大学卒業後、インテリアデザインの会社に就職。商業施設の空間デザインを手がけつつ、自らデジタルコンテンツの部署を立ち上げる。その時期に制作したコンテンツは、「ソニー・デジタル・エンターテインメント・プログラム 96 DEP BEST AWARD 」を受賞するなど高い評価を得る。 2001 年、活動拠点を東京に移し、デザイン会社を設立する。テレビ番組のアートディレクションなどを担当しながら、アーティストとしての活動も開始。 2005 年、糸を使った表現活動として初めての展覧会『 CORE COMPETENCE 』(Gallery Speak For /東京・代官山)を開催。 2006 年の展覧会『Hidden Curriculum 』は、東京、札幌、ニューヨーク、大阪を巡回した。 2007 年には、日中の現代アーティストを紹介する展覧会『Yi Dong 』(リヒテンシュタイン美術館/オーストリア)に参加。また、 AndA Homme や THE NORTH FACE など、ファッションブランドなどのコラボレーションにも積極的。 2008 年は、糸を使った新作によって大阪のヘアサロン『GRANADA 』の店内装飾を行った。 |
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