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つくばの会 Art Cafe
Sentimental Journey

@ギャラリー・エフ 浅草 [カフェ壁面にて]

会期|20135月15日(水)〜6月2日(日)

営業時間|11:00〜24:00(日曜〜22:00)
火曜休(6/1は別イベ
ントのため 17:00〜20:30 貸切)
★カフェ/バーのご利用は有料です
(要オーダー)★

 

大切な家族が認知症になり、患者本人の心の葛藤をサポートしつつ、介護者である自分の弱さに向き合って来た日々。夫であったり、親であったり、または兄弟であったりという、人生のパートナーとの未来が突然暗闇に閉ざされてしまい、一人では淵に落ちてしまいそうになっていた時、幸運にも筑波大学病院の朝田隆医師と芸術造形研究所の臨床美術士、鍋島次雄氏との出会いがありました。
アートを通して、右脳を活性化させる事により、やる気が出て来て、生きる希望が持てるようになり、認知症の患者や家族が抱えている悩み軽減の糸口になるという何かにすがりつきたい人たちにとっての「藁」、それがアートセラピーでした。「始めは、『どうして私がこんな子供みたいな事をしなきゃならないんだ?』と渋々筆を手にしていた夫が、いつしか『セラピーはいつだ?』と待ち遠しがっていたのにはびっくり」という言葉が複数の家族の口からでるようになりました。患者と家族が一緒に同じ場所で同じ体験をする事により、患者は安心して席に座り、気がつけば制作に夢中になっている。家族も悩み事を忘れて平穏な気持ちで自分の世界に浸れる。これは、誰でもがアーティストになれるという臨床美術のプログラムの特徴と、心から当事者に共感を持って向き合うという臨床美術士のスキルの高さと彼らの鋭い感性によるものでしょう。

今回の作品展は12年間、このアートセラピーに関わり続けた「つくばの会」のメンバーが、今ではそれぞれが個性豊かな表現者になり、今も成長している姿を通して、世の中捨てたもんじゃないよ、と少しだけ外に向けたメッセージを発信できればというチャレンジです。

アートが生活の一部になるという事は決して特別な事ではありません。こういう世界もあるんだと知った事が最初の記念すべき第一歩。「Sentimental Journey」・・・ご一緒しましょう。

つくばの会

主催:つくばの会
協力:朝田 隆(筑波大学臨床医学系精神医学教授)
   池田八郎(池田病院院長)
監修:鍋島次雄(芸術造形研究所

 

2007年に開催した『アルツハイマー・カフェ

 

1週目
2週目
3週目
   

 

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