オーストリア西端のフォアアールベルク州は、氷河に輝く山脈に抱かれた「永遠の庭園」と呼ばれる。大地に根ざしたシンプルなスローライフが息づく街、ドルンビルンから届く、トーマス・ボーレのストーンウエア。
みずみずしく多様な自然の造形や質感をモチーフにした作品群は、静かでいて壮大な宇宙やあふれる生命力を感じさせます。徹底した造形美と大胆な釉薬の表現との融合。特に中を空洞にした二重構造の技術と辰砂の表現には、陶芸の母国中国からも高い評価が寄せられています。