ENGLISH
ギャラリー | HOME |
この展示は2014年のもので、終了しています
上村雄高
『Call My Name 原発被災地を生きる犬猫たち』
写真
会期を延長しました:6月8日まで
会期|2014年 4月23日(水)〜6月8日(日)
会期を延長しました
@ ギャラリー・エフ 浅草
火曜休|12:00〜19:00(水曜日は20:00まで/最終日は17:00まで)
入場無料(犬か猫のフード1品をお持ち寄りください)
フードについて[こちら]
2011年3月の福島第一原発の爆発事故により、原発から30〜50km圏にまたがる飯舘村は高濃度の放射性物質に覆われた。一ヶ月を超える混乱ののち、村は全域が避難指示区域に指定され、全村民6千人以上が今も居住制限下にある。避難先の仮設住宅ではペットとの同居が禁止されており、犬猫たちは三年もの間、「あたりまえの暮らし」が失われた場所で帰宅のままならない飼い主を待ち続けている。
[関連記事] [展覧会紹介記事]
[上村雄高 かみむらゆたか] 1971年生まれ。東京在住。B型。 2009年3月 東京写真学園/写真の学校 卒業 猫撮るブログ Twitter y_kamimura
[会場|ギャラリー・エフ 浅草] 江戸時代末の慶応4年(1868)、江戸の商業地として栄えた浅草雷門に建てられた土蔵を再生したアートスペース。国内外のアーティストたちの展覧会を開催する他、音楽、伝統芸能、パフォーマンス、講演会など、幅広い表現の場として活用されている。カフェ/バーを併設して1997年にオープン。1998年文化庁登録有形文化財に登録。 |
|
※ここに掲載の写真と展示写真は異なる場合があります |
|
あなたや僕の家で暮らす犬や猫と同じように、 上村雄高
Call My Name ぼくの名前を呼んで text:Izumi(Gallery ef)
私たちが村の犬猫たちの名前を知るとき、そこにはヒトとのコミュニケーションが必須です。 名前を知りたい、名前を呼ぶ、という行為は、近づきたいという最初の一歩、二度目があるという約束への一歩です。人間同士なら必ず自己紹介から始めるのに、ほとんどのヒトにとって、道ばたをただ通り過ぎる猫に名前は不要なのかもしれません。 今回の写真展で紹介する犬猫たちがいるこの場所は、名もなき道ばたではありません。通り過ぎて知らないままでいていい場所でもありません。村には名前があり歴史があり、名前を持ったヒトたちの暮らしと歴史があり、突然断ち切られた根を再び張ることも許されず、人類初の深刻な環境問題に直面しています。せめて私たちはそのことを知り、誰かの故郷と生活を奪うということの意味について考えたいと思います。 警戒区域、避難指示区域が設定されたのは2011年4月22日。警戒区域では何万というペットと家畜たちの凄惨な餓死もありました。三年が経ち、非常事態は今も続いています。東京から250kmの空の下、過酷な環境を生き抜いて来た、または散っていった、彼らにいま出会ってください。 猫撮る写真には犬猫たちのまっすぐな反応が写し出されています。近寄って来る猫おじさんが、名前を呼んだからです。 |
[関連記事] 作品参加:町田尚子(画家)
犬か猫のフード1品をお持ち寄りください。チーム銀次が彼らのもとへ運びます。 カミ先輩&チーム銀次飯舘村給餌活動レポート |
このサイトの全ての画像・テキストに関する権利は各作者に留保されています。無断複製・転載・使用を禁じます。 |