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新作フィルムとともにあなたを再び迎えることができて光栄です! なぜ日本がプレミアの地に選ばれたのですか? いえいえ、日本で再び二つの連携展を開催できて、光栄なのは私の方です。フィルム『ゲイの栗鼠と月に住む猫のおはなし』をここギャラリー・エフと大阪の studio J で公開できてほんとうにしあわせです。私を迎えてくれてどうもありがとう! 日本の視覚文化はとても発展していて、言語と記号とが混ざり合って一体化しています。なんて私が説明しなくてもあなたたちの方がよく知っていますよね! とはいえ一つ例を挙げると、地下鉄の優先席。障害のある人、お年寄り、妊婦さんなどが他の乗客より優先して座れるということが、とてもシンプルでありながらコミュニカティブなピクトグラムで示されています。ほんとうにシンプルで、とても上手です。もちろんこの呼び掛けは、これらの記号を読み取る公衆を必要とし、日本人はそれにおいてとても優れていると、私は思います。それはあなたたちの文化の一部です。然るにマンガ。さらには、日本に息づいている神道。でもそれだけではなく、日本の人々は多くの日常の対象物にアニマ、魂を見ています。だからあらゆる商品が笑顔を投げかけている。 多くの西洋文化では、物体に魂を見ることや、たとえば植物や動物、石にさえも神性を見るということは、子どもっぽいこととして見られます。日本では、大人であっても、栗鼠がゲイであり魂を探求し「得る」ということを理解します。 私は作品において物事の内側の魂を求めています。西洋では死んでいるか魂を持たないと考えられているものたちに、性格や魂、新しい生を与えます。これらの理由から、私にとって日本で始めるというのは自然なことでした。
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